物書きの実力不足

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

大学のサークルで部誌を出すと言われた時は、心が揺らいだ。
大学の最終学年、卒業すれば恐らくそんな機会もない。ある意味強迫観念的な思いに駆られて、僕は二度と書かないと決めていた小説を再び書くことにしたのである。

……なんて書くとカッコいい話に(キザっぽい話に)なるが、実際のところは余りにも実力不足が見えて嫌になった。

とにかく話の筋が面白くない。そして人物が良い子過ぎ、ご都合主義な展開、冗長な文章。書いていてここまでゲンナリすることもあるまい。

しかし一方で、昔とは違う、「こうすればもっと良くなるかもしれない」という思いがあちこちから湧いてきてるのも事実だと思った。

僕は二年前の冬コミで一本小説を書いて出したが、それ以来一切物を書かないと決めていた。自分には無理、向いてない、と完全に諦めた。

するとどうだろう、日頃から考えていたストーリーや設定は見事なくらい消え失せ、そもそも考え方さえも忘れてしまった。
何かの集いで小説の話を考えたとき、まるで飛び方を忘れたスズメみたいな気分になって額然としたのを覚えてる。そのくらい「諦め」の力は強大で、自らの負の可能性に戦慄した。

それから二年弱、僕はいったいどれだけ成長しただろう。
でも少なくとも、前よりはずっと、まだまだ不十分ではあるにせよ、形になった物が書けているような気がする。

小説なんていくら書いてもたいして上手くならない、なんて考えていた時期があったけど、やっぱり書かないと上手くならないな、と最近思い直すことにした。

記事の品質向上のため、感想をお聞かせください。

  • 分かりやすかった・ためになった (0)
  • 分かりにくかった・ためにならなかった (0)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)