旅行

神奈川の自宅から名古屋駅まで自転車で行ってきた

走行距離約350km、日数は2泊3日(9/19-21)
まったくもって何がしたいか分からない旅行をしてきました。

事の発端。

「あ~なんかこのままだと色々マンネリ化してて嫌だな」

「どっか出かけるか~」

「電車はいつも使ってるし、自転車旅行でもするか」

福島・東北方面:色々厳しい
長野方面:坂道きつい
千葉方面:距離が短い
消去法で静岡方面が決まる

「静岡いけるなら名古屋行けるんじゃね?」

「まぁ無理なら帰ってくればいいしなwww」

これで旅行がスタートしました。

正直なところ、かなり辛かったです。
それまで自転車で1日10キロも走ったことのないような人間が、突然1日100キロ(2日目は140キロ近く)x3日走るわけですから、これはもう無謀としか言いようがありません。

1日目は度々スコールに見まわれ、全身びしょ濡れになりながら自転車を漕ぎました。
2日目の夕方くらいには熱中症と疲れで体が本当に動かなくなり、フラフラになりました。
3日目にはペースをつかみ、干し梅とスポーツドリンクのお世話になりながらひたすら走りましたが、ゴールの名古屋駅に着いた瞬間大雨でびしょ濡れになりました。

以上のことを総合するに、今回の旅行は色々な意味でひどいと言えます。

今回の自転車旅行をしてみて、感じたこととかをまとめておきたいと思います。

よかったこと

  • 県境を超えて、新しい町に入るたびに達成感を味わえる。
  • 自分の足でペダルを漕ぐことで、進んでいることを実感できる。
  • 漕いでる間は余計なことを考えなくてもいい。
  • 風景がきれい。
  • よく眠れる。

わるかったこと

  • 雨と炎天下のダブルコンボで体が死ぬ
  • 日焼けがヤバい
  • 宿を探すのに苦労する(2日目)
  • そもそもの行程に無理があり、観光する余裕など無かった
  • 自転車の陸送手配がめちゃくちゃ面倒(分解できないタイプだったので)

わかったこと

  • 自転車旅行は想像以上に金がかかる。自転車の装備、食費、ドリンク代、宿泊費、帰りの陸送費用、電車賃含めて、2泊3日で4万近く使っている。
  • 道の駅の存在がもの凄くありがたいということ。旅行中は目についた道の駅殆どに寄って休憩した。
  • iphoneがあれば、地図が無くても旅行できる。そう、iphoneならね。
  • 神奈川~名古屋はとても遠いということ。
  • それを2泊3日で走るのは無茶ということ。
  • 電車と新幹線は神のように偉大な乗り物だということ。

2泊3日、1日のうち自転車に乗ってる時間のほうが長いという日を経験すると、時間や距離に対する考え方が変わってくるのがわかります。
あと、色々と頭の中で考えてたことが一旦全て放棄されるので、それまで悩んでたこととかがどうでもよくなります。
そういう意味では、「色々マンネリ化してて嫌だなー」という問題についてはある意味解決したのかもしれません。
というより、すでに何で悩んでいたのかよく分からなくなっているので、結果としては大成功だったのかもしれないですね。

では、旅行記録に移りたいと思います。

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【上海旅行記2日目】歩き通した市内観光

神乃木所長、上海を旅する

いよいよ市内観光へ!

2日目の朝はよく晴れており、絶好のお出かけ日和となった。上海旅行の3日間を通してずっと晴れの日が続いたのは、本当に僥倖と言わざるを得ない。

ちなみに僕個人としては、1日目蘇州に行くつもりで考えていたのだが、色々検討した結果1日目は普通に市内観光しようということになった。

というわけでホテル近くの駅(海伦路:ハイルンルー)に行くことにした。上海市は公共交通に乗る時にICカードを使えるらしかったので、まずはそれを購入。デポジットとカード代で40元(600円程度)を支払って購入完了。

海伦路から目的地の新天地までは地下鉄で1本だ。

 

コラム:上海市の交通事情(地下鉄編)

上海市の地下鉄は、日本のそれと似たようなもので、一部日本よりも進んでいる。

まずは駅。駅の改札は、すべてICカード対応。ちなみにこのICカード、2002年に運用が開始されており、東京のSuicaとほぼ同時期というから驚きだ。ただし改札機は展望台とかにありがちな、鉄の三叉を自分で回すタイプのものになる。きっとセンサーとかで対応するのが難しいのと、不正乗車対策が大変だからだろう。「ピンポーン」という音とゴムの柵で止まってくれるのは日本人くらいに違いない。

またプラットホームは、駅にもよるが、大体の駅にホームドア又はホーム可動柵が設置されている。駅のモニタには、次の電車があと何秒で来るかを表示するタイマーが設置されており、これが恐ろしいほどに正確な数値を出している。

車両は線路幅が広く中がゆったりした仕様になっており、加速はかなり急だ。札幌市営地下鉄に乗ったことのある人は、それを想像してもらうとイメージとして正しいだろう。

車両の椅子は日本のように柔らかい椅子ではなく、ベンチのような椅子になっている。車両によってはバケット型になっていることもあるが、大体は平らな椅子なので、足を広げておっさんが座っていることが多い。ただし混雑しているときは割りと詰めて座っている。この辺は日本と同じだろう。

車内の人を見てみても、携帯電話を弄っていたり、音楽を聴いていたり、寝ている人が居るなど、基本的にその風景は日本とよく似ている。車内で寝ている人が居る時点で、確かに上海の治安はそこまで悪くないということが察せられた。

また車内の至るところには、広告用のモニタが表示されており、常に化粧品だの天気予報だのの情報を流していた。このモニタの数は日本の鉄道よりも数が多く、その辺りも進んでいるなぁと感じるところが多い。

特筆すべき点としては、携帯の電波が全面的に通じることが挙げられるだろう。日本の地下鉄はドコモ・AU・ソフトバンク共に走行中は電波が通じないことが殆どだが、上海の地下鉄はどの路線に乗っても電波が通じた。これはぜひとも日本にも見習って欲しいものである。

ちなみに、地下鉄はテロ対策のためか荷物検査が実施されていた。荷物検査は外国人ぽい人は強制的にやらされるようで、現地の人はスルー、外国人ぽい自分たちは荷物検査しろと毎回言われた。ただし、昼休みの期間中は検査場そのものが休みになっていたので結構ずさんな検査だと言わざるを得ないだろう。

 

復興公園

さて、新天地駅に到着後、まずは適当に歩いて回ることにした。街を歩いていると、とにかく緑が多いことに気づく。東京なんかはとりあえず家を建てまくったせいで緑が少ないが、上海は都市計画に基づいてきちんと整備を行っているおかげか、大きめの通りには必ず並木が植えられ、涼しさを演出していた。

新天地駅の近くには復興公園という公園があり、マルクス・エンゲルスの石像が置かれていた。その裏ではサングラスをかけたおじさんがサックスを吹いており、その隣で中国の笛子を練習している爺さんが居た。

復興公園は緑豊かな整備された公園で、日本でいう上野公園のような雰囲気だ。あちこちで人が集まって、合唱やカラオケ、弾き語りなどを楽しんでいる。ギターを勉強してこのあたりで日本の歌を弾き語りしたらさぞかし面白いだろうなぁ、等と考えていた。

中国の人達はとにかく、外で誰かと話しているのが好きなようで、平日の昼間から公園や街に出てきては、常に誰かと喋ったり、将棋やトランプをして遊んでいる。何をやっているのかと思うかもしれないが、考えてみれば日本人が働きすぎなのかもしれない。

復興公園付近のトイレは整備がよく行き届いており、石鹸やジェットタオルが使用可能だった。ちなみにトイレの外ではコンドームが0.5元で売っていたので、日本も中国も夜になってやることは一緒なのだということが分かった。

▼動画で見る復興公園の風景(音量注意)

▲新天地はオシャレな路地が多い▲生活圏への入り口▲さながら外国のようだ(外国だが)
▲落ち着いた雰囲気

 

 

南京東路と生活路地

次は南京東路(ナンジンドンルー)という場所へ移動した。移動は地下鉄で1本。南京東路は文房具と本の街。東京でいう神田のような感じで、古本屋から外国の本を扱う店、毛筆店などが立ち並ぶ。気になったので近くの古本屋に入ると、なんと古本は計り売りで売っていた。日本の本と思しき本なども売っており、中国版萌え絵の描き方みたいな本も売っていたので勢いで買ってしまった。

ちなみに日本の本が売っている本屋で価格を見たが、日本語で書いてある日本の本は、ラノベ1つで80元(1000円程度)とかなり割高である。

昼飯はガイドブックに書いてある店で取ることにしたが、その道程で貴重と思える体験をしたのでそれを記しておきたい。

上海の街の構造は、大きく分けて大通りに面する店と、その内側にある路地で構成されている。路地は時間によっては通行禁止にできるよう入り口に柵が設けられ、外から入るには小さな入口から入らねばならない。

そして路地の部分にある家々は窓も小さめで、路地に街灯などは設置されていない。これが、昨日夜夜景を見た時に感じた違和感の正体だ。つまり、通り部分のみ街灯の明かりが存在しているため、夜景が四角い回路のようになるのである。

昼飯を食べに行く途中でそこを通る機会があったのだが、その路地に入って驚いたことがあった。

 

▲アジアの路地といった感じ。上海で撮った中で一番好きな写真だ。

とにかく、静かなのだ。

外の喧騒が嘘のように静かで、人々は外で食べ物を売ったり(これは正真正銘の住民向けの食べ物だ)、トランプで遊んだりしているが、とにかく静かだ。外で洗い物をしている人たちも居り、まさに「粛々と生活を営んでいる」と言う表現が正しい。

路地は細く、天井には電線や針金を使って洗濯物が干されている。これらの洗濯物は大きな鉄の棒を使って上げ下げすることができるようだ。

僕達が歩いて行くと、物珍しそうに住民たちがこっちを見るのが分かる。まさにテレビで見たような風景が、そこに広がっていた。

正直なところ、新天地駅を降りてからここに来るまで、あまり異国に来たという実感が湧いていなかったが、この路地を一本抜けただけで、異国に居るんだという実感が数倍増したのは言うまでもない。

路地を抜けると一気にクラクションの音が鳴り響きはじめ、静かで、止まった時間から解放されたかのような錯覚を覚えた。

昼食はラーメンと小籠包を指さしで注文。中国のレストランは前会計の店が多いので、それにならう形で注文した。味はけっこう美味しかったように思う。

その後は南京東路をひと通り観光し、次の場所へ行くことにした。

▲南京東路は歩行者天国▲南京東路のデパートのトイレにて。
今の中国では、「文明化」が一つのキーワードだ。

 

東方明珠塔

海を渡って浦東(プゥドン)地区へ移動することにした。いわゆる上海の町並みを紹介する時によく登場する、タワーや高層ビルが立ち並ぶあの地区である。

地下鉄できたものの、降りた場所が悪かったので、そこからタクシーを使うことにした。タクシーは日本と違って手でドアを開ける方式。きちんと「ドンファンミンジューター(東方明珠塔)!」と言ったにも関わらず通じなかったので、ガイドブックで指さすと、運転手は「ああ、ドンファンミンジューター」みたいな感じの反応。どこがどう違うのか良く分からなかった。

ちなみに「東方明珠塔」は、英語に訳すと「オリエンタルパールタワー」というカッコいい名称になる。日本人だったら絶対こっちを使うだろうな。

東方明珠塔は、行ける展望台の場所によって価格が違う。そこまで高い場所に登る気もなかったので、一番安い120元(260mまで登れる)のチケットを買った。

展望台の上に登ると、上海市内を一望することができた。

一望したときの第一印象は、「うわっ空気汚っ!」である。写真を見てもらえばわかると思うが、雲ではない何かが都市部に渦巻いているのがわかる。ちなみに上海からの帰国後私は喉を痛めたほか、現地のニュースでも大気汚染指数などを放送しているくらいなので、空気の汚さは割りとマジのようである。

展望台を1フロア降りると、外に出られる展望フロアがあった。が、この展望フロア何かがおかしい。「高血圧の人、心臓の弱い人は外に出ないでください」という注意書きがあるのだ。

外に出てみて納得。なんと、床が透明で、260m下が丸見えなのである。つまり下から双眼鏡で見れば(以下略)なのである。これは足がすくむわけだ。高所恐怖症というヤマナカ君、割りとマジでビビっていた。僕も下を見ながら歩く自信はなかった。

 

 

 

夜の豫園・外灘へ

一度ホテルに帰った後、夜の豫園(ユーユェン)に向かうことにした。豫園は民の時代にできた庭園で、夜はライトアップされて美しいと評判である。ちなみに途中の地下鉄で電車が非常停止したが、その時の案内は一切なく、数分後に何事もなかったかのように走りだした。

タクシーを降りて豫園周辺の街を歩いてみたが、ガイドさんなどが言っていた通り、まさにそこは浅草のような街並み。

小籠包の本家でもある南翔饅頭店で小籠包を味わった後は、タクシーで外灘に移動することにした。

外灘(ワイタン)は、上海の旧居留地のような場所で、横浜の山下公園付近を想像してもらえば分かりやすいだろう。水路沿いに公園が作られ、カップルなどのリア充や観光客で賑わっている。

ここは上海の夜景がよく見える場所として有名で、対岸にはさっき登った東方明珠塔や、世界で一番高い展望台を持つ上海環球金融中心ビル等が立ち並ぶ。夜景を見るためのクルーザーはパチンコ店のようにライトアップされており、中国のバブルをこれでもかというくらい見せつけているのが分かった。

この場所から上海の夜景を観ていると、確かに中国はもう日本などとうの昔に追い越して、世界一の国になろうとしているのが感覚的に理解できそうだった。都市は整備され、夜景はライトアップされ、流通は活性化している。日本の製品や技術がたくさん流入し、人々の文化意識は少しずつ上昇をはじめている。

確かに、路上で裸で歩いている人がいたり、信号無視して渡る人が大多数居たりと、まだまだ中国人の意識というものはいわゆる「文化的」ではないのかもしれないが、上海という街は確かに発展を続けているし、人民の意識が街の発展に追いつけば、この街は更に魅力的な、そして更に強大な都市になるだろうと感じた。

 

▲豫園の路地にて。
床に投影される模様が動いている。

▲外灘の風景はさながら山下公園

▲船はとにかくカラフルなものが多い

 

ホテルまでの道

外灘からホテルまでの地図を観ていると、案外歩けそうだということが分かったので、帰りは夜の上海を歩いて帰ることにした。

時刻は22時を回ったあたりだったが、街を歩いていて気になったのは、22時でもすっかり街が「眠っている」こと。交通量は少なくなり、街を歩く人々の数は少ない。代わりに、軒下で何かを食べていたり、談笑している人たちの数は増える。東京とかだと24時間人がどこにでも居るが、繁華街付近にも関わらずここまで街が眠っているのは見ていて新鮮だった。

一日で昼と夜両方の街を歩き、上海の両面を見ることができた気がした。

 

【上海旅行記1日目】Welcome to Shanghai! 

8/31から9/4まで、中国の上海へ旅行に行ってきました。

今回からしばらくの間、ブログで旅行記事をまとめてみたいと思います。

神乃木所長、上海を旅する

さよなら日本

8月も最終日となる8月31日、私たちは新宿駅のホームに降り立った。成田空港へ向かうためのアクセス特急、「成田エクスプレス」に乗り換えるためだ。

今回の旅は中国・上海4泊5日の旅だ。思い立ってHISに申し込みに行ったのが6月のこと。パスポートを取得し、片道一人当たり総額57000円程度のツアーで、往復の航空券とホテルのみセットになった、比較的自由の効くプランだ。

旅の紹介に入る前に、今回旅を共にしたヤマナカ君を紹介しておきたい。彼は僕の高校の頃からの同級生で、同じ東京に出てきて大学に通っている。彼とは普段から色々なことを話すのだが、その一環として「実は海外行ったことが無いんだ」という話になり、「ならば行ってみよう」という話になったのが事の発端だ。互いに、将来的にはヨーロッパやアメリカ等に行ってみたい希望はあるのだが、まずは手近なところで海外を体験してみよう、という趣旨も含まれていた。そんなわけで、今回は2人の旅行であることを示しておきたい。

成田エクスプレスは新宿駅を6両で発車、途中の東京駅で12両編成に増結し、快調に成田空港へ向かった。

成田空港へ到着したのは、フライトの2時間程度前になる17時半頃。第一ターミナルに向かうと、既にデルタ航空のチェックインカウンターには列が出来ていた。カウンターでパスポートを見せるとパスポート番号から予約を割り出し、行きの航空券をくれた。手荷物を預けて、そのまま手荷物検査場へ進む。検査が終われば出国審査だ。特に何の問題もなく、パスポートにスタンプを押してもらうことができた。このパスポート、将来はスタンプでいっぱいになるのだろうか。

出国審査も手荷物検査も終えれば、後は出発を待つのみだ。僕達はフライトまで喫茶店で時間を潰すことにした。

正直なところ、この時点ではまだまだ旅行をするという実感が沸かなかった。ヤマナカ君もそれは同様なようで、「本当に飛ぶのかねぇ」等と呑気に話していたのを覚えている。出発の50分前になって、搭乗開始を告げるアナウンスが三ヶ国語(英語、日本語、中国語)でなされた。僕達はアイスティーを置いて搭乗ゲートに向かった。

 

Welcome to Shanghai !

デルタ航空295便のエコノミークラスは、想像していたよりもずっと狭かった。普段利用する路線バスのような前後の座席間隔だと思ってもらえば分かりやすいだろう。サービスで付属している毛布とクッションさえ押しのけたくなるくらいに窮屈だった。これでヨーロッパ線などに乗ろうものなら、間違いなく搭乗だけで1日分の体力を使い果たすだろうと思った。

長い長い出発までの時間を待ち、プッシュバックは定刻の19時30分。成田空港は大型ターミナルなので、とにかく地上を走る時間が長い。実際に飛び上がったのは20時くらいだったと思う。ちなみに僕は、搭乗直後から小便がしたくてたまらなかったので、エアボーンを始めた頃にはヤマナカ君のギャグに付き合う余裕も無いほど緊張していた。SIDを抜けて上昇率が下がったと思った時点でCAをコールし、英語で便所に行って良いかと尋ねた。水力発電所が出来るくらい大量の水分を排水した。

機内食のサーブ、免税品販売と終了し、暇な時間をひとしきり楽しんだ後、入国カードが配られた。中国国内での滞在目的やパスポート番号を記入するためのもので、入国審査の時に口頭で色々言うことが必要なくなる便利なカードだ。ビザは不要なのでそこだけ未記入にして記入終了。これで入国の準備は終わった。

上海の浦東(プゥドン)国際空港へは南からのアプローチ。上海市街の夜景を見てみると、日本のそれとは違って、ランプのついた道がずっと広がり、それ以外の家屋の明かりなどは少ないことに気づく。これについては後ほど街の様子を見た時に明らかになる。日本と違う夜景が見えてきてようやく実感が湧いてきたので、ヤマナカ君と二人で「すっげー上海来たよ上海!」等とはしゃいでいたのを覚えている。

飛行機は特に何の問題もなく無事タッチダウン。「Welcome to Shanghai」のアナウンスで、一気に気持ちが高ぶるのを感じた。航空管制で「Welcome to Japan.」等の声を聞くと感無量になった……というパイロットの話を聞いたことがあったが、まさにそんな気分。

これから先にどんなことが待ち受けているのか、楽しみと少しの不安を抱えてボーディングブリッジを降りた。

▲上海浦東国際空港の手荷物受取。まるで大きな回転寿司のようだ。▲空港の到着ロビー。近代的な建物で、日本の建物に似ている。

コラム:デルタ航空の国際線機材

今回行き帰りで利用したデルタ航空は、世界で二番目に大きい航空会社だ。ノースウェスト航空等の大手航空会社を買収したマンモス企業で、日本と中国やアメリカ国内等、様々な路線に就航している。

デルタ航空の上海線では、A330-300型機が充当されている。座席はエコノミーで2-4-2列の構成だ。エコノミークラスではあるが、フライト中退屈させないためにモニタが設置されていた。これは手元のリモコンで操作できる乗客用端末で、飛行マップの表示やゲーム、映画の閲覧などが可能だ。映画のタイトルはざっと見たが、知らないタイトルのB級臭いものが大半を占めていた。おまけに、行きの飛行機では機器の調子が悪く、なんと自分たちの席だけ救命胴衣に関する案内ビデオが映らず、おまけに垂直に映像がズレて見えないというお粗末さだった。結局到着1時間前くらいに、「オーディオ不備のため再始動します、15分ほど操作しないでください」といった内容の適当なアナウンスが流されるに至った。ちなみに、ヤマナカ君の端末はカーソルキーの上ボタンが効かない仕様だった。

行きの機内食上海線では機内食も登場する。国際線の機内食というのは初体験だったが、トレイに米とメインディッシュ、パン+アルファという効率的なメニューだった。ちなみに行きのメニューはエビの中華風あんかけ(えびアレルギーの人には堪らないな)で、帰りのメニューは鶏肉と謎の野菜の炒め物だった。両方共味はそこそこ良く、特に中国からの帰りの便で積まれた料理は美味しかったように思う。ちなみにビールと日本酒は無料でオーダーできるので、お酒が好きな人は頼めば良いと思う。今回は行きの便でヤマナカ君がビールをオーダーし、サッポロビールを缶ごと貰っていた。

帰りの機内食j

デルタ航空は世界最大なだけあって、あちこちで「サービスが悪い」だの「荷物が雑」だのという話が聞くが、実際そこまで悪いと感じることは無かったし、座席の狭さ以外は標準的なものだと感じた。ただ、デルタ航空は頻繁に利用する客や上位グレードの客には格別に優しいと評判で、例えばチェックインの際にも、「Economy」と「Sky Priority」の2つ存在し、Sky Priorityの方は一瞬でチェックインすることができる。このあたりはANA等でもやっていることなので、さほど特別なことではないが。

ちなみにアジア線なのか、乗務員にはアジア人が多いように思えた。彼らにはとりあえず英語が通じるので、国籍がわからなかったら英語で話しかけるのが妥当だろう。ちなみに僕は日本人クルーに苦心しながら英語で話しかけ、後ろの席でクルーが日本語で受け答えをしたのを聞いて凄く残念な気持ちになった。まず日本語で話しかけたほうが良いかもしれない。

 

スリリングな送迎バス~ホテルへ

入国審査を終えて手荷物を受け取ると、H.I.Sのガイドさんが到着ロビーで待っていた。王(ワン)さんという現地の女性ガイドの方。歳は恐らく自分達の2~3上だと思うが、色々と日本語で話しかけてくれて可愛かった。僕達は上海滞在で注意すべきこと(財布は前のポケットや鞄に入れること、等、大体はガイドブックなどで調べたことばかりだったが)を聞き、治安等についてひと通り説明を受け、(ガイドさんは夜でも上海は安全と言っていたし、実際そのとおりだった)ホテルに向かった。

……と、こう書くと非常に楽しく迎えてもらったように感じるのだが、実際にはこの送迎バス、運転がメチャクチャ荒く、生きた心地がしなかった。時速はメーター読みで120~140キロ程度だと思うが、何しろ車種が普通のハイエースだし、車線変更を繰り返すし、ところどころ道にものすごい凹凸があったりで非常にスリリングだった。上海旅行を通して、スリリングな経験はこのバスと後に書く東方明珠塔の展望台くらいだったように思う。

ホテルに到着する頃には夜の23時を回っていた。夜23時を回るとタクシーが深夜料金になるらしく、ガイドさんが「また遅くなっちゃいますです~」と言っていたのが大変可愛かったと思う。何度でもいうが。

ガイドさん同伴でホテルにチェックイン。今回宿泊するホテルは「上海虹口世紀大酒店」(Best Western New Century Hotel Shangjai)で、欧米資本のベストウェスタングループのホテルだ。スーペリアクラスホテルをお願いしており、実際のところ日本のシティホテルと大差はなかったと思う。チェックイン時には保証金1万円を預け、両替をしてもらった。ちなみに両替レートは、日本円→中国元に変えるときは中国国内のほうが良く、逆の場合は日本国内のほうがお得だ。

ホテルの部屋は11階に案内。内装も普通のホテルと同じで、ベッド2つに電気スタンド、デスク、テレビ等がセットされていた。

 

上海のマクドナルドへ

さて、到着後腹が減っていた私たちは、「マクドナルドへ行こう」という話になり、ホテル最寄りのマクドナルドへ出かけることにした。時刻は23時を回っているが、通りにはバーベキューのようなものを売っている人たち、酒を飲む人たちが座っていた。

マクドナルド店内の雰囲気は日本のそれと殆ど同じだった。ただ、ポロシャツに短パンという姿の人が厨房を悠々と歩いてるのは国民性だろう。

さて、注文する段になったが、英語のメニューなんてものは一つもなく、僕達はメニューの番号を指さしながらサバイバルな注文をすることになった。結局店員に写真を指さして確認され、「イエス、イエス!」等と云いながら何とか注文完了。店から出てきて「やべえwwwwwおもしれえwwwwww」とヤマナカ君と盛り上がった。

日本に居れば当然のように注文できるものにここまで苦労と緊張を伴うのは初めての経験で、むしろそれが嬉しくてたまらなかった。

ホテルで実際食べてみると、その味付けは日本のと大きく異なっていた。特に違うのはフライドポテトで、塩がほとんどふりかけられておらず、代わりにケチャップが付属していた。バーガーのほうはチキン味で、こちらは味付けもしっかりしていて美味しかった。飲み物は何もオーダーしなかったので自動的にコーラのようだ。これらのバリューセットが25元(約300円程度)で食べられる。安いものだ。

 

一日目は夜遅くの到着だったが、少しだけでも中国っぽさを味わうことができ、僕達は満足してベッドに入った。