ANA211便で羽田からロンドンへ飛んでみました 搭乗レポート

こんにちは(こんばんは)神乃木です。

イギリスのロンドンへの出張の機会があり、今回はANAの211便を使って羽田からロンドンへ飛んでみました。

クラスはエコノミーで特に目新しいものはないのですが、思い出がてらと、もし同じ便に搭乗する方の参考のために記事をしたためておきたいと思います。

搭乗開始

搭乗日(11月25日)の天候は霧。羽田空港も視界が非常に悪かったものの飛行機は問題なく飛んでる模様。モノレールで羽田まで来ましたが、京急線は人身事故でしばらく止まっててこっちを選ばなくてよかったと思いましたね。

平日しかもオフピークだからというのもあると思いますが、羽田の国際線ターミナルはめっちゃくちゃ空いてて、モノレールでの到着からエアサイド(保安検査通過後エリア)まで10分足らずで到達できました。ゴールドトラックを使うとこんな感じなのかな。しらんけど。

もはや国際線なのに1時間ちょっと前到着(ボーディング11時5分の10時到着)とかで余裕ぶっこいてたんですが、こんだけ検査が早いとまだ時間を持て余しますね。一回飛行機乗り遅れたこともあるんでこれ以上切り詰めるのはあんまりにもリスキーですが…。ただ1時間切ってるし羽田国際線のカードラウンジはたいしてイケてない上に食事の持ち込みも禁止なので普通にトム・ハンクスのエアポートごっこをすることにしました。

そうこうしてるうちにフロアが湧き始めてボーディング開始。いつもどおり出発30分前から優先搭乗が始まりましたが、時速1mくらいで歩いてる人がいたのか優先搭乗に20分以上かかり、グループ1の一級市民の皆さんもイラつき気味。結局出発10分前くらいから搭乗が始まりました。こりゃ間に合わんなと思いながら、私は貧民なのでグループ3のアナウンスを待ちます。

そしていざ搭乗。ロンドン線の777−300はとにかくビジネスクラスが多い。互い違いに向かい合うよう配置された最新型のシートが何十席も並んでいて圧巻ですね。ビジネスで行くのにビジネスクラスに乗れないのは如何なものかとか思いながら私は当然のようにエコノミークラスへ向かいました。

空席状況としては8割くらい埋まってる感じです。ビジネスクラスはほぼ満席なので、まあ13時間もフライトがあれば流石に寝れるところを選ぶよねという感じですが、どんだけ強い市民が多いんだという感じですね。まあだいたいはアップグレードポイントで乗ってると信じたい。

そして着座してしばらく様子見をします。席は右の通路側ですが、ご覧の通り人が来ません。もしや3列専有か? 国際線に乗るときに一番緊張する瞬間がこのときですね。

実は保安検査を通過する直前まで3列専有できそうな席を探してANAアプリでにらめっこし、最終的に3列空いている席の通路側を選んでました。保安検査を通過するともう座席変更ができなくなるので、いかにギリギリまで粘るかが鍵です。非常口座席の通路側という神席も空いてたのですが、3列専有のほうがそれに勝るので今回は3列専有に賭けてみました。

結果として賭けに勝ちました。CAの「スタンバイアットドア」を聴いたときにはもう有頂天になりましたね。13時間のフライトで3列専有とかもう実質ビジネスクラスはでしょ。俺はビジネスマンだ。

上昇〜一回目の機内食はタンドリーチキンを選択

結局出発は20分くらい遅れて定刻の11時35分が11時55分くらいにプッシュバック、エアボーンできたのは12時15分くらいでした。羽田ほんと混みすぎですよね。離陸待ちの渋滞が普通に4機くらい繋がってました。燃料満載なので離陸にもじっくり時間をかけます。上昇も、いつも787に乗ってるので777だと上昇ピッチが緩い気がしますね。ましてや国際線なのでじっくりゆっくり高度を上げていきます。

巡航高度の30000フィートに達してからは快適なフライトの始まり。写真は新潟を抜けた先のウラジオストク周辺。1ヶ月前のベルリンに行ったときに比べ明らかに雪が増えてます。今回は本当に珍しい3列専有なので、窓側に陣取ってゆっくり機窓の風景を楽しむことにしました。

ロシアに入ってから20分くらい? 離陸からおよそ2時間くらいで機内食のサーブが始まります。今回は洋食のサフランライスとタンドリーチキンを選択。もう一つは牛すきやき丼でした。

毎回思いますがANAの機内食は本当にボリュームが多くてたらふく食わせてくれますよね。前回のLOT(ポーランド航空)に比べて圧倒的な強さを感じます。これにハーゲンダッツのアイスがつくんだからほんとANAの機内食は至れり尽くせりだと思います。

飲み物も普通の飲み物に加えてスープはいかがですか?って聞かれますからね。最初のドリンクサーブでコーンスープ飲んだけどいかがですか?と言われたら断るわけにいかないから二杯目のスープ頼んじゃったよ。

機内食に舌鼓を打っているうちに機窓はかなり雪の様相を呈してきました。室外気温は−41度。毎回見るたびに「この状態で外に放り出されたらカチンコチンに凍るなぁ」とか思いますね。

1回目の機内食のときはアルコールをオーダーして眠くなるまで飲むのがマイルール。1回目の食後でどれだけ寝れるかでその後の時差ボケがだいぶ変わってきますよね。スパークリングワインが程よく利いてきたのでそのまま仮眠を取ることにしました。

ちなみに行きは昼行便なので寝ない方もいますが、個人的には寝るのもおすすめです。このフライトは羽田を日本時間11時半に出て日本時間翌日0時半ごろに着くフライトですが、現地時間では到着が15時半。現地時間の22時に寝るまで起きてようとすると日本時間の翌朝7時くらいまで起きてる計算になるのでさすがに体力が持ちません。国際線の前日ってそもそもあんまり寝れないもんだと思うので、無理せず5〜6時間くらい寝とくのが良いと思います。

そして3時間位眠り、起きたらこんな景色に。完全にシベリア上空ですね。外気温は−60度。−60度ってどんくらい寒いんですかね? 目とか凍りそうですよね。この辺が暗いのって極圏だからなのか時間的に夕方だからかわからないけど、とにかく不毛の大地って感じ。

トイレで日本のエアラインの真髄を見る

アルコールのおかげか排水の機運を感じてトイレに行くとこんな張り紙が。さっきトイレに行ったときはなかったんで、たぶん誰かぶつかったんでしょうね。

まあしかしこういうのも「ドアはゆっくり開けてください」だけじゃなくて挨拶とかわいいイラストまでつけるのが本当に日本人の仕事って感じですよね。神は細部に宿ると言いますがまさにそれを体現してる感じ。こういうところは素直に素晴らしいと思います。

眠気が覚めたのでしばらくは電子書籍を読みます。今回はこの本。

この本、いわゆるボーイミーツガールのラブコメなのですが、主人公とメインヒロインが2巻構成のうちおよそ3/4巻、作中の高校3年生の夏から3月くらいまでずっとすれ違い続けるので見てて辛かったです。すれ違う恋が好きな人なら面白いのかもしれないけどちょっと僕には合わなかったっすね。前回読んだ「君が電話をかけていた場所(記事参照)」のほうがよっぽどか面白かったです。

搭乗開始から6時間くらいが経過。空が明るくなってきました。昼行便なので基本的にはこんな感じでずっと太陽が出てるなかを飛びます。パイロットの人はエンドレス西日で大変だろうな。

ANAはこのこのタイミングで中間食のチーズパンを配られます。完全に配給ですな。

長距離フライトは到着前までカフェインを断つようにしてるのでオレンジジュースを飲んで経過。普段から完全なるカフェイン依存症なので頭が痛い。ロキソニンをオレンジジュースで流し込んで再び寝ます。

しかし3列シート専有は最高ですね。ふつうに3列に横向きになって寝てました。ただ寝返りがしづらいのと、ベルトをうまく締めないと自分がセルフ緊縛プレイになってしまいます。3列シートで横になるときは真ん中のシートのシートベルトを使うのがおすすめですね。

やがて機内が明るくなって沸き立ってきました。どうやらまた2時間半くらい寝てたいみたいです。さすがに6時間近く寝ると楽です。

到着前機内食は定番の鮭ご飯かパンケーキ。ちょっと前までは「到着したらしばらく日本食食べられないし鮭ご飯一択でしょw」とか思ってたんですが、昨今は日本食ブームでだいたいどの町にも日本料理店があるので今回は洋食のパンケーキにしてみました。バターとメープルシロップが普通に美味しいです。

やがてスウェーデン上空のバルト海を通過。見ての通り下の方までずっしり雲が埋まってます。この時期(11月末〜)からのスウェーデンはほとんど1日獣が曇り続きでどんよりした天気が続くそうです。スウェーデン人にとって忍耐のときですな。ちなみに知り合いでスウェーデンに住んでるアメリカ人に「スウェーデンとか冬退屈じゃね?」と聞いたら「冬は暖かい地域に旅行に行ってるよ」と言われました。「夏も旅行行ってない?」と聞き返したら「夏も冬も旅行に行ってる。休みいっぱいくれていい会社だよ」とのこと。俺もそこに転職してえ。

びっくりするくらい丁寧なランディング

スウェーデンで働くことを夢想して更に2時間くらい、ようくイギリスの上空に到達しました。グレートブリテン島に入るか入らないかくらいで高度を下げ始めます。イギリスは基本的に天気が悪いですが特にこの時期は天気が悪く例によって曇り。眼下に一瞬見えた田園風景を見て「あ〜ヨーロッパに来たなぁ」と感じます。

ロンドン・ヒースロー空港は雨。定刻の15:30分ごろにタッチダウンしました。長距離線はいくらでも遅れの巻き返しが効くから出発が遅れてもちゃんと定刻で着くのがいいですよね。

しかし毎回思うけど国際線のパイロットのタッチダウンってめっっっっっっちゃくちゃ上手いですよね。まさしくフェザーランディングという感じで「あれ、今降りた?」って感じでタッチダウンしていきます。

スポットイン後はヒースロー空港名物のくっそ長い通路を歩いて入国審査へ。また「neeeeeeext」のくっそ長い入国待ちが来るぞ、と覚悟してたらなんとヒースロー空港でも顔認証ゲートが運用開始されてました。1時間待ちを覚悟してたのにおかげで所要時間はたった10分。去年きたときはアンチヒースローだったけどもうヒースロー空港の大ファンになっちゃったね。

ヒースロー空港からは電車かタクシーか迷ったけど出張で複数名だったので今回はタクシーを選択。ホテルにチェックインしてゆっくり休みましたとさ。

まとめ:機内を快適に過ごす方法

以上、今回は羽田〜ヒースローの搭乗レポートをお送りしました。飛行機はエコノミーとかプレエコレベルだと「隣に人がいないかどうか」で快適性が圧倒的に変わります。

今回のように3列専有できることはそうそうないですが、保安検査ギリギリまでシートマップを眺める努力をしておくのは悪くはないですよね。

また、基本中の基本ですが、アイマスク・耳栓・使い捨てスリッパ・空気枕の4点も快適な旅をするには必須です。今回もご多分にもれずキッズが通路を歩き回ったり騒いでましたが、耳栓のおかげでそれほど気になりませんでした。

でもやっぱり一番大事なのは座席ですかね。これからも少しでも良い席を求めてシートマップを極めていこうと思った旅でした。

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