レガシィツーリングワゴンを買って1ヶ月経ったので、車のある生活について振り返る

今回ウチにきたBP5レガシィ(2.0i)

こんにちは、神乃木です。今日は最近Twitterなどにも書いている車の話でもしようと思います。

最近(約1ヶ月前)ごろに、レガシィツーリングワゴンというスバルの古い車を買ったので、都心に住んでいるにも関わらず車を持つという贅沢ライフが始まりました。

今日はその車について、なぜ買ったのか、どういうことをやったのか、これからどうしたいのかなど、1ヶ月を振り返りつつ、備忘がてら書いていこうと思います。

そもそも東京のど真ん中に住んでて何で車買ったし?

納車とほぼ同時にしろたんを買った。夜の駐車場でぼうっと光るのでかわいい。

まずはこれですよね。いや、僕も正直買うつもりは無かったのです。昨今のコロナ騒ぎがあり、会社がリモートワークを推奨するようになったので、神奈川あたりで良さげな家に住んで、そのときにレヴォーグでも買おうかなとアタリをつけていました。

実際レンタカーでレヴォーグを借りて乗ってみて、カタログを取り寄せたりして、カーセンサーで中古車の値段を見て横浜銀行のカーローンの仮審査を通してみたりもしていたのですが、実際に乗ることにしたのはレヴォーグの前身たる古いレガシィ。

なぜそんなことになったか。実はレガシィの前オーナーは少し前からの知り合い(元々は母親の知り合いですが)で、相当なクルマ好きだったのですが、最近腰?膝?を痛めたとかで車高が高い車に乗り換える必要が出てきたらしいんですよね。その方にはレヴォーグ購入についても相談していたので、「レヴォーグでも良いけどうちのレガシィ引き取らない?」と言われたので、タダ同然の値段で譲ってもらったという経緯があります。

その時はぶっちゃけレガシィもいい車とはいえ古い車だし、最新のアイサイト装備のレヴォーグに惹かれるものはあったのですが、「レヴォーグはまだこの先いつでも乗れるけど、このクルマはもう今しか乗れないよ」と言われ、「確かに~!」と思って譲ってもらうことにしたのです。

開けてビックリ、驚異の走行距離とメンテナンス

エンジンルームの中身。知らない機械がいっぱいついているが、直感的にノーマルのままではないことを理解した。

というわけで「とりあえず現車見にきなよ」という言葉につられて山梨までクルマを見にいったのですが、実車を見てビックリ。まずボンネットを開けたら「柿本」と書いたでっかいチューブがある。なんか知らない棒が左右に走ってる。よく見ると排気ガスが出るパイプが太いし、なんかブォーーンと音がする。ホイールもなんかカッコイイし。

話を聞くと、「柿本のインテークチャンバーに入れてガナドールのマフラーに交換して、クスコのストラットタワーバーを入れてロアアームブッシュにはトリプルエフェクトが入ってるんだよ」とのたまいます。

なにそれ宇宙語ですかw? という感じでしたが、実際に助手席に乗ると快調に走ります。コーナリングもスイスイ走れて、がっしりとした剛性感がある。「あー、たしかにいい走りですね」と言うと、「でしょ? でもこれ27万キロ走ってるんだよ」と返されました。27万キロてw タクシーですか。

しかし27万キロ走り続けているにもかかわらずこの快調な走り、そして運転中に語られる(1時間以上ずっと語られた)ありとあらゆるカスタム・改善の数々を聞いているうちに、「これだけ詳しい人がメンテナンスし続けてきたクルマなら大丈夫かもしれない」と思うようになりました。

その後「どう? 乗ってみる?」と聞かれた時には、「はい、ぜひ」と答えていました。

宇宙語をひたすら勉強する日々

タイヤの空気圧を常に確認できるようにするためのエアゲージを買った。運転席のポケットに入っている。

そういうわけで保険加入やら名義変更やらを諸々ネットで調べながらやりつつ、自分の中でオーナーに言われた宇宙語の意味を勉強する日々が始まります。ウチの場合には奇しくも父が昔整備士免許を取っていたので、父にも聞きながら、それぞれのパーツのもつ意味、何に影響するのかといった点を洗い出していきます。

例えばインテークチャンバーというのは空気を取り入れてエンジンに酸素を送るための装置で、概ね「吸気系」と言われるカテゴリに属している。「吸気系」を弄る場合、それに合わせて「排気系」も改善してあげないとバランスが悪くなり、そのために「ガナドール」のマフラーが入っている。

ロアアームブッシュは、車のサスペンションとタイヤをつなぐ大事な部品である「ロアアーム」についているゴム製のコネクタのことで、これは劣化しやすいし、乗り心地に大きく影響するもの。社外品に変えることで足回りを固くできるし、劣化を遅らせることもできる。

「足回りを固くする」というのは、走行中の「ロール」「ピッチ」を抑えることにつながる。普通、車は右に曲がる場合遠心力で左に傾こうとするが、足回りが硬いとボディが左に傾かないため、ボディがフラフラすることで生じる不安定さを解消できる。

こんな感じで、時にはオートマチックトランスミッションの仕組み(サンギアとプラネタリーギアの組み合わせを考えた人は天才ですね)の動画を見ながら寝落ちしたりしながら、車というものに対して理解を深めていきました。同時に、この車に施された数々のカスタムは全て意味があり、かつとても有効であることがわかってきました。

都心で車を持つと生活はどう変わるか?

梅雨が明けて洗車し、ピカピカになった車

一方で、コロナ禍で三密が叫ばれるようになった昨今において、公共交通を使わず移動できる車の存在は、生活にだいぶ癒やしをもたらしました。

元々自分は運転が好きな方で、自家用車を持つ前からもレンタカー他月に2~3回以上は運転して、時には仕事で、時には趣味でと結構車に乗っていた部類の人間です。なので車でどこかに出かけるというイメージは普通にあったし、昔からほしいなぁと思っていたのです。

ただ都心(文京区)はとにかく駐車場が高い。うちの近所は駐車場は3万円が相場です。田舎ならマンションに住めるような値段で駐車場を借りるなんてとてもとても……と思っていたし、それが理由で今まで車は買わなかったのですが、突然車が降ってきたのだからしょうがない。なので精一杯活かしてあげようと思うことになります。

その結果、基本出かけるときは車で出かけるようになりました。自分は元々写真撮影や釣りが趣味なので、車の存在は本当にありがたいです。釣り竿持って電車乗るのは気恥ずかしいし、満員電車に50万近いカメラとレンズ持って乗れないし、そもそも重たいし。そういった課題を車は全て解決してくれました。釣具は積みっぱなし、カメラは流石に湿度と温度の問題があるので家に置いてますが、ハイエンドのコンデジは常にグローブボックスに入れています。いつでも写真が撮れるようにね。

すぐ走りにいけるのも嬉しいですね。気分転換したいとき、思考を整理したい時に、10分も走らせれば首都高に上がれる。この環境は都心ならではなのかもしれません。

首都高の走り方も覚えました。C1(都心環状線)を意味もなく何周もして、ここはこっち車線から合流、ここは急カーブで危ない、このJCTからはこっちの道路に行ける。最初は車の流れが早くてビビる場面もありましたが、日々何周もするうちに不安もなくなり、ナビなしで首都高のほぼ全線走れるようになりました。

どこかの研究で、人生における移動距離が短いと幸福度は下がるといった記事が少し前に話題になっていました。ましてやコロナ禍で移動も制限されてる今においては、車があって好きに移動できることがどれだけ有り難いかが身にしみて分かったような気がします。

車のメンテナンスについては、「車Life」という超安直なネーミングのアプリを使うことにしました。このアプリでは給油、パーツ交換などを全て記録することができ、次回の交換はいつか、燃費はどうだったかなどが一覧でわかりやすくなっています。広告もないし使いやすい便利なアプリだと思います。手書きで記録とか禿げ上がりますからね。

実は限界が来ていた足回り

安全運転のためユピテルのレーダー探知機を購入。通常は潮見表を表示し、いつでも釣りに行ける状態。

そんなこんなで車ライフをエンジョイしていたのですが、乗っていくにつれてちょっとした疑問が湧いてきます。

「スポーティな走りなのは分かった。でもいくらなんでも段差のショックがダイレクトすぎないか?」「なんかハンドルから手を離すと少し左に寄っていく気がする」

そう、この車は実は足回りにだいぶ限界がきていたのです。前オーナーに聞いた所、前回足回りを交換したのは15万キロ。現在27万キロなので、12万キロ走っていることになります。

車を持っている人なら「足回りのリフレッシュ」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、まさにそれが必要な時期でした。車にはサスペンションという、バネとダンパーの組み合わさった機構とそれに付随する部品一式が存在するのですが、概ね5万キロくらいからそれらが「ヘタリ」をはじめ、10万キロを超えると乗り心地が非常に悪くなってしまうんですね。

金属製のバネと、油圧で動くダンパーの上には常に1t近い自重がかかり、それにコーナリングや路面の段差で力が加わり続けるのですから、どれだけ大事に乗っていても当然それらは劣化するもの。

なので、車を長く乗り続ける人は「足回りのリフレッシュ」といって、それらの消耗品を交換する作業を行っているのです。

再び勉強タイムが訪れます。ダンパー(ショックアブソーバー)はどういう動きをするのか、ダウンサスは何なのか、今の車にはどういうものがつくのか。乗り心地はどうすればよくなるのか。周りの人に聞きながら、あーでもないこーでもないと検討を進めました。

前オーナーの気持ちを汲みつつ自分の車に塗り替えるカスタム

ヤフオクで買ったダンパー(ショックアブソーバー)。奥にも他の部品が並ぶ

色々と検討、そして懐事情との相談、前オーナーへのヒアリングを繰り返した結果、今回の足回りリフレッシュは以下のような構成になりました。

車種:4代目レガシィ(BP5) 2.0i

ショックアブソーバー ビルシュタイン製、スプリングはテイン製、純正アッパーマウントで、走行距離1.5万キロ(ほぼ新品)のものに交換 6.5万
アルミ製ロアアーム 純正の鉄製から交換、新品の純正ブッシュ 2.5万
ロアアームボールジョイント 純正 0.46万
ハブベアリング(リア) 前回交換から距離が経っていたため予防交換。GMB製の純正同等品 1万
ブレーキローター(フロント) DICXEL製。前回交換から距離が経っていたためフロントは交換。 1.3万
ブレーキパッド(フロント) レーシングギア製・ストッピングレボリューション 0.53万
合計 12.28万

部品は父の勧めに従いヤフオクで調達。ビルシュタインのダンパーはBMWなどの外車でも採用されている定評あるダンパーで、新品だとダンパーだけで10万を超える代物ですが、ヤフオクで状態の良い中古なら半額以下で手に入ります。

そもそもレヴォーグを買った場合中古でも150万~200万は見とかなきゃいけないので、部品交換だけで乗れるなら全然良いですよね。

しかし最大の問題は、「ネットで買った部品を取り付けてくれる工場があるかどうか」です。自分で取り付けなんて、スペースも機材も経験もないから難しいですしね。

昭和5年創業の信頼できる工場を見つけた

足回りをリフレッシュして出庫したレガシィ。大変丁寧な作業と対応で好感を持てました。

そんなわけでヤフオクの終了時刻とにらめっこを続けつつ、探したのは荒川区・町屋(車で15分程度)にあるイシカワモータースという工場でした。ここは昭和5年から創業しており、曾祖父さんの代から数えて今でなんと4代目。戦前の車がない頃は自転車・バイクの整備から始めていた由緒ある工場です。

ここはカーセンサーで作業内容などをアップしているし、「部品持ち込み歓迎」と書いてあったので、まず電話で問い合わせ。なにぶん知識がない中なので的はずれな質問をしつつも、それに対してとても親切に答えてくれましたし、部品の持ち込みもOKとのこと。とにかく親切で低姿勢、しかし回答内容はプロフェッショナルだと感じたし、何より85年も続いている工場なので大丈夫だろうと思い任せることにしました。

実際に持っていくと「27万キロとは思えないですね!」と褒められつつ、しっかりと作業をしてもらうことができました。ここには詳細は書きませんが、日程や工賃なども初回にも関わらずかなり柔軟に対応してもらえたし、不明点はiPhoneのメッセージで聞けて(これがありがたい!)いたれりつくせりの対応でした。

自動車業界に詳しい父、そしてこの車をカスタムしまくっていた前オーナー共にやりとりや内容を話しましたが、「そこまでやってくれる工場は今どきなかなか無いし、良いところを見つけた。プロフェッショナル意識と誇りを持って仕事をしているし、車が好きな人なんだろう」とのこと。これは本当に有り難いですね。ちなみに先代の方、息子さん両方にお会いしていますが、ふたりとも非常に愛想がよく親切です。

東京近郊で車を持っている方は、ここにお願いしてみてもよいと思います。私は今後もオイル交換その他細かい作業も、基本は全部ここに持っていこうと決めましたし、もしかしたら神奈川に引っ越してもここに持ってくるかもしれません。

足回りリフレッシュの効果はいかに?

首都高のPAをしらみつぶしに使いまくっている

そんなわけで終わった足回りのリフレッシュ。走ってみてその違いに驚きました。

段差で跳ねない。

ハンドルから手を離しても勝手に左に行かない。

首都高の段差を乗り越えたときもボワボワせずにすぐに車体が元に戻るし、なんなら小さな段差は踏んだことも気づかないくらい通過できる。

そうか、前オーナーが目指していた走りはこれで、これがこの車本来の走りなんだなと、変えたあとで強く実感しました。全体のジオメトリーとアライメントが正常になったことで、コーナリングの質感が変わり、タワーバーやスタビライザーといった前オーナーによる補強パーツがしっかり働き、安定感と剛性感をより感じやすくなったんですね。

ジャッキアップするとよく目立つうれしげなビルシュタインのダンパー

この車の新車に乗ったことはありませんが、多分新車並み、もしくはビルシュタイン製に交換したことでそれ以上の走りになっているのではないかと思います。

ちなみに詳しい方向けに言っておくと、ビル足は元々GT等のターボ車用ですし、純正スプリングはスプリングレートが高いため、NAの2.0iへ装着すると車高が上がります。そこで今回はテインのHighTechのダウンサス(2cm)を利用することで車高上昇を抑えました。結果的に車高は指一本分くらい上がりましたが、おそらく前のサスがヘタっていたのと、交換後の馴染みを考慮するとほぼ変わらないものと思われます。

総額としては20万弱と決して安くはない出費でしたが、新しく車を買うよりは遥かに安上がりで、満足感のあるカスタムができたのではないかと考えています。

これからどうするよ?

そんなわけで、突然降って湧いたレガシィで始まった自家用車デビューですが、今の所だいぶ順調に来ている気がします(財政面以外)。

今の車をだいぶ直してしまったのでこの車はしばらく乗り続けるつもりですし、コロナ禍が明けたら四国・九州などに遠出するような旅行もしてみたいと思います。

2Lあるので高速道路も無理なく走れます(4速ATなので中間加速がしんどいですが……多分5速MTなら最高でしたね)し、今回の足回りリフレッシュで乗り心地もだいぶ良くなったので、長距離は間違いなく快適に走れるでしょう。

レガシィは(レヴォーグもそうですが)とにかく積載力と走りのバランスが優れていて、実用性も愉しみも両立した良い車だと思います。まずはこの車を楽しみつつ勉強し、JAFのオートテスト等の安全講習を受けて自分の安全運転技術を高めながら、安全で楽しいカーライフを送ろうと思います。

次の車何にしよう……A4アヴァンティかCLAシューティングブレークかレヴォーグか……当分先だし、ゆっくりお金貯めながら考えましょうかね。

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1 個のコメント

  • 軽くよさげなPCが買えるくらいかかってて笑った
    神乃木さんの生活が豊かになったようで何よりです

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