日本なのに水道水で硬水が飲めるプレミア感を味わった話

こんばんは、神乃木です。

今日は用事があって新潟県の糸魚川のほうへ来ているのですが、大浴場に入って体を洗っているときにふと違和感を覚えました。

というのも泡立ちが妙によくないのです。日本で売られている石鹸やボディソープって「これでもか!」というくらい泡が出てくるものなのですが、このホテルのボディソープも日本産で他の場所でも見たことある銘柄のもの。そんなに泡立ちが悪いはずは…と不思議に思っていました。

が、風呂場から上がって冷静になると「もしや」という可能性が頭をよぎり、おもむろに部屋のコップを取り出して水道水を飲んでみました。

「これ……硬水やん!」

日本は軟水大国らしい

水には硬水と軟水があります……みたいな話を聞いたことのある方は多いと思います。まあ要するになんとなく口に含んで粘度を感じるのが硬水で、感じないのが軟水という話です。

ヨーロッパなんかはほとんどが硬水なので、ヨーロッパ旅行したことある方は石鹸の泡立ちが悪かったり、髪の毛がガッサガサになったりしたことがある人もいると思います。私もヨーロッパ旅行するたびに髪の毛がガサガサにりますが、元々ガサガサなのであんまり困ったことはないです。

これは完全に好みの問題だと思うのですが、私は飲む分には硬水のほうが好きです。エビアン(硬水)と南アルプス天然水(軟水)があったら迷わずエビアンを飲むタイプ。エビアン高いよね。ちっさい330mlのボトルなのに100円する。南アルプス天然水なんて550mlで100円ですよ。まあ550ml一気飲みすることなんて無いし荷物になって重たいので330mlで十分なんですけども。

で、日本は世界有数の軟水大国とか言ってる人もいて、たしかに国土の殆どは軟水らしいです。ただ、一部硬水の地域があるとか。

そもそも軟水と硬水って何が違うねん

硬水と軟水という基準は、どうやらWHOが決めてるらしいです。 カルシウムとかマグネシウムが1L中にどれくらい溶けているかを基準にしていて、硬度が120mg/l以下は「軟水」で、120mg/l以上を「硬水」というんだとか。

硬水の場合にはミネラルが豊富なものの、水道管にカルキが溜まりやすく、洗濯物は洗剤が残りやすくなり、石鹸は泡立ちにくくなり、米は美味しく炊けないらしい。

軟水の場合には泡立ちがよくて、日本の米(いわゆるジャポニカ種)はふっくら美味しく炊けると評判らしい。

じゃあ、今飲んだ水はどうなの! と調べてみると硬度は140mg/Lになるらしい。こりゃ立派な硬水ですな。

糸魚川周辺はどうやら採水地によって硬水と軟水が異なるらしく、これはフォッサマグナ(地理地学で習いましたね)が地中を走っているせいで地質やら何やらが違っているんですって。

だから硬水仕込の日本酒が売っていたり、軟水と硬水を使い分けて醸造に活かしてユニークな銘柄の日本酒が出せるんだとか。日本酒詳しくないけど水のバラエティがたくさんあるのはいいことですね。

独断と偏見で決めるマイおいしい水道水ランキング

水が神うまいオーストリア・ハルシュタット地方。まあ水がうまそうな風景ですよね。

まあここまで水の話をしてしまったので、せっかくだから私がソムリエした水道水の中で一番美味しかったと思うものを紹介。

日本編:長野県安曇野市の水道水

これね、すごいですよ。蛇口から南アルプス天然水。安曇野といえば日本の名水100選にも出てくる水どころですが、実際水道水を飲んでみてもめちゃくちゃ美味しいです。そのままボトルに入れて持って帰って東京で売れそうなくらいです。

「これぞ日本の水!」という感じのやわらかな口当たりと、まるで赤ちゃんの肌を思い起こさせるようなきめ細やかな味わい。これでざる蕎麦を食べると美味しいだろうなぁと思ってざる蕎麦を食べましたが、まあ美味しかったですよね。そりゃそうか。

世界編:オーストリア・アルプス地方の水道水

いやまあそりゃそうでしょって感じかもしれないですが。オーストリアのハルシュタットという小さな湖水地方がありまして、そこで水道水ひねって飲んだときの驚愕はすごいですよ。蛇口からエビアンですもん。

まろやかな口当たりとミネラルが多そうな味わい(※個人の感想です)がすーっと口の中を満たしていく気持ちよさは何者にも代えがたいです。

ヨーロッパの水道水は一口に「ヨーロッパ」といっても圧倒的に上下の差があって、同じ国の中でも全然味が違います。ただ環境のためには人をも殺す国家群ロハス連邦に名を連ねる国ばっかりなので、水道水の安全性自体は結構高い模様。今まで飲んだことのあるヨーロッパの水はフランス(悪くない)、ドイツ(悪くない)、スイス(神)、オーストリア(神)、イギリス(ロンドンは水道管の味)、スペイン(ゲロマズ)、チェコ(真似しちゃダメ)ぐらいですが、水質自体はどれも厳しい基準があって良いらしいですね。

みんなも水道水ソムリエになろう

というわけで今日は水道水のお話でした。旅行先で水道水を飲むだけでその地を知った気になれる水道水ソムリエは、低価格(なんとほぼ無料)な割に達成感と冒険してるぜ感があっておすすめです。

ただ言うまでもなく水道水を飲むにはそれなりのリスクが伴いますのでやるなら自己責任でお願いしますね。中国と香港の水が怖すぎて私は飲めませんでした。

あー水美味しい。水大好き。

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