書評・レビュー

主人公のドイツ人女子高生のキャラが可愛い。スタンダードで安心して読める:「アニソンの神様」読了【ネタバレ考慮済】

この話は、アニソンが大好きというドイツの女子高生が留学で日本を訪れ、高校の友達を巻き込んでアニソンバンドをやってしまおう、という話である。 話自体は、作者があとがきでも触れているように「ベタベタな話」なのだが、主人公のエ…

書評・レビュー

ズレは確かに致命的だった。二度読んで、初めて解る深い愛情。: 「キミとは致命的なズレがある」読了【ネタバレ考慮済】

記憶を失った人間が主人公の物語は数多くあり、そのいくつもが、あっと驚く意外な展開を見せてくれる。 そんな中でも、この「キミとは致命的なズレがある」は、傑出して素晴らしい作品だったといえる。例によって「ラノベとして読むと?…

書評・レビュー

常識破りの珍部活。対照的な2つのコミュニティが織り成す青春小説:「学校の階段」読了(ネタバレほぼ無)

この小説は「階段部」という部活動がある学校で繰り広げられる出来事を綴った小説だ。 「階段部」とは、学校内を走り抜け、そのタイムを競い合う部活動で、最短・最適なコースの選択や、障害物となる生徒(人)を避ける技術が要求される…

書評・レビュー

「活字で出来た映画」レベル。鮮やかな描写と心を揺さぶるストーリー。「世界の終わり、素晴らしき日々より」読了【ネタバレ考慮済】

この本は「高国」という国と日本が戦争をしている最中、突然世界から人が大勢いなくなった世界を描いた話。 登場人物は主に2人の少女。元軍人で17歳のコウと、12歳のチィ。二人は出会ってからずっと、ピックアップトラックで旅して…

書評・レビュー

ご都合主義展開で消化不良。主人公の心情にだけ共感:「僕の学校の暗殺部」読後感想(ネタバレ有)

良い部分は充分にあって、主人公のキャラやバトルシーン、展開は魅力的なのだが、いかんせん人物描写が薄すぎる(というより、バトルと銃でページ数使いすぎ)ことを含め、話の全体的な深度にばらつきがありすぎるのが目について残念な作…